先日、「発達障害に向いている仕事➀」「発達障害に向いている仕事②」にて、主にASD(自閉症スペクトラム)やADHD(注意欠陥多動性障害)の人たち向けの、向いている仕事に関してお話しました。

本日は、LD(学習障害)とこれまでの2つを合わせて、総括したお話をしたいと思います。

 

LDという言葉はご存知でしょうか?
これは学習障害という言われているもので、文部科学省が以下のように定義を発表しています。

学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。
【平成11年7月の「学習障害児に対する指導について(報告)」より抜粋】

では、具体的にどのような症例があるのかというと、

・ディスレクシア(読字障害)…文字を読むことが困難なこと。また、文章の羅列などを読み進めていくことが困難なこと。

・ディスグラフィア(書字障害)…文字を書くことが困難なこと。漢字を覚えられなかったり、黒板の文字を書きとれなかったりすること。

・ディスカリキュリア(算数障害)…数字に関わることや数式を扱うことが苦手。また考えて答えを導き出す推論が困難なこと。

が主に挙げられます。

 

では、以上のようなLD(学習障害)を持った方に関して、どのような仕事が向いているでしょうか。

LD(学習障害)は、特に学習能力での偏りが強く、苦手な分野がはっきりしています。ですので、ディスレクシア(読字障害)やディスグラフィア(書字障害)の人は、出版会社などの編集職などは苦手な分野でしょうし、ディスカリキュリア(算数障害)の人が経理系の仕事が苦手分野だといえると思います。

自分の苦手を正確に把握することが可能なので、得意なことを活かす仕事が見つかれば、どんどん挑戦することができるはずです。

 

ここまで、3つの発達障害に関して、向いている仕事について書きました。

 

発達障害を持っている人たちは、大人になって通常通り仕事に従事していると思います。
しかし、その中で業務上困難になったり、人間関係で疲弊してしまうことは少なくありません。

 

自分の発達特性を理解することと、また、家族、友人、勤務先の理解などのサポートを得ることで、より自分が働きやすい環境を築くことも、自分にとって「向いている仕事」につくための重要なはたらきかけになっていきます。

 

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