「学習障害」というものをご存知でしょうか。
学習障害とは、読み書きや計算などに関する障害を指します。
LDと略されることもあり、Learning DisordersまたはLearning Disabilitiesの略語とされています。
文部科学省によると、
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
(出典:文部科学省HP 「特別支援教育について」より)
(URL:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm)
上記の通り、学習障害の症状は多岐にわたります。
その中でも、最も多く診断されるのが、ディスレクシア(識字障害)です。
「読むことが苦手」と言っても、その具体的な症状は一人ひとりで異なります。
・同じ行を繰り返し読んでしまう
・文字、行を飛ばしてしまう
・一文字ずつは読めても、意味のある単語として読めていない
(「い」と「す」は読めても、「いす」を座るための椅子として理解しているわけではない)
など、様々な症状があります。
症状が多岐にわたることと同じように、原因もいくつか考えられます。
例えば、原因の一つとして、目(眼球)の動きが挙げられます。
並んでいる文字を目で追うことや、焦点を合わせることに難しさを感じている場合があります。
他にも、言葉を1つのまとまりとして認識することへの苦手さも考えられます。
「い」「す」と一文字ずつ発音することはできても、それが座るための「いす=椅子」だと理解しているわけではないため、読み方がぎこちなくなります。
子ども達一人ひとりの様子を観察して、
どこに難しさを感じているのかを見てあげるようにしましょう。
学校生活の中では、この学習障害のため、周りと自分を比べてしまい、
不安になったり、自信をなくしてしまいやすい環境にあります。
その子に合ったサポートをしていくために、正しい理解・知識が必要ですね。