『センサリーフレンドリー』という言葉をご存知でしょうか?
先日、発達障害を持った子どもや大人でも安心して映画を鑑賞することができる配慮が施された試写会が行われました。それを『センサリーフレンドリー』試写会と言います。
欧米などで主に広がっている取り組みだそうです。
映画館と言えば、大きなスクリーンが映えるように暗くなっており、大音量で鑑賞することができますよね。
普段家では見られない大迫力の臨場感も、発達障害、特に感覚過敏の特性を持っている子どもや大人にとっては、全くリラックスできない空間ですよね。
でも、映画館で映画を楽しみたい、家族でみんなで行きたい、という思いに応えた配慮が『センサリーフレンドリー』です。
先日の試写会では、具体的には、
・真っ暗ではなく、常に少し照明がついた状態にして明るくしている。
・映画の音量自体を抑え、特に大きな声や音が出るシーンも音量を抑えている。
・映画があとどれくらいの時間あるのか、見通しが立つように係員の人がボードで伝える。
・気持ちを落ち着かせるためのスペースが設けられている。
などです。
施設内の環境整備がとても配慮されたものになっています。
また、何より関わっている職員や係の方々にもそのような理解があるので、鑑賞する方々にとってはとても安心できる環境ですよね。
まだまだ、日本での認知が低いようですが、この『センサリーフレンドリー』のような動きがもっともっと広がっていくといいですね。